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☆今日のつぶやき☆

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◆ ◆ ◆ ウグイス◆ ◆ ◆

2010/05/12 (Wed) 22:39

今日は午後からのレギュラー番組収録を前に、午前中、四万十町にある「元気酵素風呂」に行ってきた。
人工的な熱源を全く使わず、米糠の発酵熱だけで55℃以上にも達する糠床に埋められること20分。
体表よりも骨の芯が暖まるような全く未体験の快い温感が驚くほど長く持続する…というより、入浴後時間が経過するに連れて、むしろ骨から暖かさが湧き出てくるような感覚!!
四万十川上流域のほとりというロケーションとも相まって、そのリフレッシュ効果は絶大で、入浴前後で心身の状態は全く別物になる。

朝7時に家を出て、途中おむすびと卵焼きで有名になった店で弁当を買ってゆっくりと朝食を摂り、8時半過ぎに現地に到着。
馴染みになったダックスフンド君と一頻り戯れて、いよいよ糠漬けになる。

糠床の温度を温度計で測ると確かに57℃有るというのに、埋まった感じは優しく暖かく、まるで「母親の胎内に居るみたい」と例える人もいるほど(そんなの覚えてるのかな〜!!)♪
それでも5分もすると少しずつ心拍数が上がり始め、糠が耳に入るのを防ぐために被ってるキャップの中で蹲ってる(うずくまってる)髪の毛達の間を、一筋、また一筋と汗が流れ始める。
静かなピアノのBGMを聴きながら、なぜか闘病中に抗がん剤の副作用で高熱が出てしんどかった時のことを思い出していた。
息が少し苦しくなり、耳の上の方から後頭部に掛けて、さっきより大量の汗が三筋四筋と流れ、ピアノの音が次第に遠退いていった。

「ありゃ?……またちょっと熱ん出ようねー」・・・・・!!
それは紛れもなく母の声だった。
「お母ちゃん??」
大きな声でそう言いそうになり、すんでの所でその声を押しとどめた。

気がつくと相変わらず糠床のある部屋にはピアノのBGMが静かに流れてる。
たださっきと明らかに違うのは、汗とは全く異質の液体が両目から鼻腔の奥に流れ、そしてそれでも余った分が次から次へと頬を伝って流れ落ちる。

窓の外から、あまりにも美しいウグイスの声が聞こえてきた。
そう言えば昨年の母の命日、今日と同じくこの酵素風呂に来る途中、丁度母が倒れた時間辺りに、倒れた場所を通りかかり立ち寄ったとき、真夏の土用の猛暑の朝にも関わらず、凛々しく美しい声で何度も囀る(さえずる)ウグイスが居た。
それは正に手が届きそうな所で何度も何度も鳴いているにも関わらず、どんなに見てもらってもその姿は見えなかった。
きっと今日も、どんなに探しても姿は見せてくれないんだろうな…と思った。
それからゆっくりと身体を起こしてシャワーを浴びた。
また土曜日辺りに来られるかな!!

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【ジャスミンティー】 母親って、本当は、すごい存在なんですよね。というか、けいさんにこんなに想われてるお母様が正直、とってもうらやましいです。 元気酵素風呂、いいなぁー。夏にはきっと行きたいです!
2010/05/15 (Sat) 16:12



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