RSS |
◆ ◆ ◆ 見守る◆ ◆ ◆ 2010/05/25 (Tue) 22:26 今年もニュースのローカル枠等で、蛍(ほたる)の話題を見聞きするようになった。幼虫の餌になる「川にな」という小さな巻き貝を放流したり、成虫が生息しやすい環境を整えたりと、環境改善のバロメーターとして、また住民が憩い集うきっかけにと、地域の川に蛍を呼ぶ取り組みが各地で行われている。 我が故郷の高知県宿毛(すくも)市平田町でも、中筋川ダム湖を「ほたる湖」と命名し、流域を乱舞する蛍が、この時期の風物詩として認知されつつある。 実家のすぐ近くの田んぼも、その一角を近隣の雄志が「ほたるの池」として整備し、蛍の生息を計っている。 そして今住んでるここ高知市でも蛍を増やす取り組みは各地で行われていて、30万都市でありながら市内を流れる川には中上流部を中心に蛍の乱舞を観られる場所が確実に増えている。 それが環境改善のバロメーターと言い切れるかどうかはともかくとして、少なくとも住民の関心が身近な水路や川に向くという意味ではとても有意義なことだと思う。 ……ということで、前置きが長くなったけど(何時ものことか!)、今日の生放送「堀内佳の なんでもレポート」は、高知市北部をほぼ西から東へ流れる久万川の上流域で、川や子供達を見守る活動をされている前田さんという女性にお話しを伺った。 前田さんは駄菓子屋を営みながら「子ども110番の家」として、犯罪被害児童等が助けを求めることができる拠点となる一方、地域のリーダーとして「川にゴミを投げ捨てないようにゴミ箱を設置」したり「水辺の生態系を護るために行きすぎた草刈りをしない」等々、子供達や環境に対して正に「見守り」活動を実践されている。 蛍に関しても、上に書いたように幼虫の餌となる貝を放流するなどの活動が主流となっている中、できるだけ人の手を加えずに、自然本来の自浄作用を邪魔しないように「見守る」ことで、できるだけ自然な形で蛍が帰ってくるようにと願い活動されてるところが一際異彩を放っている。 「子供達には何かを言ってあげたり教えてあげたりせずにただお話しを聴いていると、ほんとにいろんな事を話し教えてくれるんですよ」!! 番組前の打ち合わせ中、前田さんのお話から、僕の持論でもあり究極の目標とも言える「鏡になる」ことの意義を改めて教えていただいた。 番組本番は居間からOAさせていただいた。 窓の外には久万川が流れ、せせらぎの向こうからは鳥たちのさえずりが聞こえて素晴らしい音風景が広がっている。 それはまるで実家の音風景そのもので、急遽思い立って「実家」を歌った。 「こんなご縁をいただけて本当に感激です」。 涙ぐみながらそう言ってくださる前田さんと固く握手をし、お互いまた遠くない将来にお会いするであろうことを確信し合ってお別れした。 さて、明日は重度重複障害者授産施設「オープンハート」での小さなライブ。 この施設は、高知市内を流れ、昔は悪臭を放つ死の川と言われた江の口川(えのくちがわ)の下流域に立つ「地球33番地」の南岸にある民家で営まれている。 その江の口川も、環境を考える多くの市民の取り組みでずいぶん綺麗になり、今では沢山の魚が泳ぐ川になった。 そんな川面を吹き渡るであろう爽やかな五月の風に負けないように、みんなの心に爽やかな風を届けるべく頑張って(楽しんで)歌ってこよう。 一般の方も大歓迎とのことなので、是非皆さん足をお運びください。 ---------- 重度重複障害作業所「Open Heart」開所1周年記念 堀内佳コンサート。 日時:5月26日(水)13:30〜15:00 場所:Open Heart作業所(高知市弥生町3-16) 入場料:1,000円(ドリンク付) 問合せ:Open Heart TEL:088-882-1226 駐車場に限りがあるのでなるべく公共交通機関をご利用下さい。 ---------- http://twitter.com/horiuchikei" TARGET="_blank">堀内佳 on twitter -- 一言感想(200文字以内) -- |