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◆ ◆ ◆ そうめんでも湯がいて◆ ◆ ◆

2011/08/07 (Sun) 13:44

今年もまた海に行けないままこの時期を迎えた。
決して風化させてはいけない広島と長崎の真実。

報道によると、広島の小学高学年生で、広島のあの日時を正確に答えられたのは30%代、中学生でも50%代だったとか。
心身を引き裂かれるような痛烈な体験を、正に身をよじりながら後生に伝えようとしてきた被爆体験者の祈りを、今の子供達に確実に伝えるのは親世代の大人の義務であるはず。
特に大自然から大きな啓示を受けた今年は、「文明」の進む方向性そのものについて、しっかり考え議論する数少ない、しかも大きなチャンスだろう。
しかし悲しいかな、経済活動や利便性を最優先に考えることが当たり前になっている現代、それらを停滞させたり後退させたりする可能性のある話などすると、非現実的な空論だと嘲笑されることも少なくない。

歴史上、目の前の欲のために不毛な争いを連綿と繰り返してきた人類が、今更目前の欲を顧みずに未来のために行動することなど到底無理なことかもしれないけれど、あまりにも甚大な代償を払って手にした掛け替えのないチャンスを少しでも生かすために、そろそろ本当の賢者にならないでどうする。
広島・長崎・ビキニ・ウィンズケール・チェルノブイリ・東海村、そして福島。
覇権や経済発展のために尊い命を生け贄に捧げるなど、もうまっぴらだ。

文明を謳歌し、祭りに浮かれることは決して悪いとは思わない。
ただその陰に何があるのか、何があったのか、そんなこともちゃんと理解しておくこと、そしてそれらを自身の良心に照らして深く考える時を持つこと、それだけは忘れずにいたいと思う。

渦巻く喧噪と熱気の中に無心で身を置くよさこいを目前に、高校野球のテレビ中継を観ながら、なんとなくそんなことを考える静かで暑い午後の一時。

さて、そうめんでも湯がいてみるべ。

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