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◆ ◆ ◆ ありがとう仙台◆ ◆ ◆

2012/05/28 (Mon) 9:37

ホテルモントレ仙台12階の部屋。
心地よい疲労感を、軽く喉に感じながらの目覚め。

仙台フィルハーモニー管弦楽団首席コントラバス奏者の村上満志氏のお招きにより、仙台空港に降りたったのは昨日の11時過ぎ。
わざわざ空港まで迎えに来てくださった村上さんは、電話でお話しした印象以上におおらかで快活で、それでいて繊細な心配りをされる素敵な紳士だった。
村上さんは、日頃から僕が大変お世話になっている「お食事どころ青木」の女将さんの従兄弟に当たり、高知に来られた時にお店で流れていた僕の歌を心にとめてくださったとのこと。
秋に仙台フィルとの共演を考えてくださり、今回はそれに向けての準備ということで、森トラストの協力もあり、同ビルのスペースで小さなライブを開くことになった。
聴衆は仙台フィルの団員の皆さんの他、村上さんの日頃からの人脈で、経済アナリストの森永卓郎氏の弟さんとか、アイリスオーヤマの社長夫人とか、とにかく僕も一度は名前を聞いたことのある会社や組織の蒼々たる方々が集まってくださった。

そしてこの日の目玉は、仙台フィルのオーボエ奏者で、つい最近テレビでも紹介された西沢澄博(きよひろ)氏、そして同じくヴァイオリン奏者の小池まどか氏との共演。
西沢氏が選んでくれた曲は「こがらし色の片想い」で、小池氏は「いちばん近いあなたへ」を選んでくれた。

仙台フィルといえば、世界的に著名な指揮者やベルリンフィルなどとも共演する日本でも有数のプロのオーケストラで、そのメンバーとして活躍する演奏家ともなると、さすがにすごいものがある。
1回目の音合わせでは、さすがにお互い探り探りだったものの、すぐに共演者の呼吸を読み、リハも2回目ともなると、もうすでに音を通して気持ちのやりとりができてしまう。
ヴァイオリンの小池氏など、2回目のリハで「佳さんの思いが伝わってきて、演奏しながら涙が出そうになりました」と言われ、全く同じ感覚だった僕も、その言葉に思わずぐっときてしまった。

本番ではお互いの音と波動のやりとりの中で、「この後自分の歌がどうなっていくんだろう?」という、経験したことのない高揚感の中で演奏することができた。
そして演奏後、西沢氏は「本番では佳さんが僕に演奏させてくれた」と、本当に身に余る感想を話してくださった。
やはりこのレベルになると、みんな音楽に対しても人に対しても極めて誠実で謙虚だ。

ホテルに送ってくださる車中で村上さんが言われた。
「クラシックの演奏家は高飛車だなんて思わせるような人は、所詮その程度の演奏家なんだと僕は思いますよ」。
ほんとにそうだと納得する、と同時に、僕も彼らの域に少しでも近づけるように、更に更に修行をしなければと強く思った。

さて、今日は仙台の視覚支援学校(旧盲学校)でのライブの後、夕方の飛行機で高知に帰り、明日は終日童謡アルバム第二弾のレコーディング。
ものすごく大きなエネルギーをもらったのに、これを生かさない手はない。
思いっきり楽しく、そして謙虚に誠実に作ってみよう。
ありがとう仙台。
そしてまた秋に。

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