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◆ ◆ ◆ 「あの こか よかたです」◆ ◆ ◆ 2015/11/03 (Tue) 16:39 大きなイベントの翌朝は雨が似合う。それは例えば「涙雨」だったり高ぶった心身の熱を静かに冷ます「癒やしの雨」だったり、中には私のように帰途の道中を患わされる雨に「うんざり!」という人も居て、そのイベントでの立場によって感じ方は様々だろうけれど、とにかくこんな朝は雨が似合う。 東京ドームホテル二日目の朝。 昨夜は世界各地から参加した1,500人の選手や役員関係者が一堂に会するパーティーに招待していただき、新極真会公式応援歌「入魂」を歌わせていただいた。 http://horiuchikei.com/songs/nyukon.html パーティーは立食形式で、最初に囲んだテーブルは、この大会では珍しい中国語が飛び交っていた。 「あの こか よかたです」 大変なざわめきの中、その声が自身に向けられたものであることを知ったのは、側に居たお由美丼が肩を叩いて教えてくれたからだった。 「あの こか よかたです」 それは香港支部のメンバーの一人が、今大会で私が歌った国歌を評して掛けてくれた言葉だった。 その後暫く立って、香港在住の日本人で支部立ち上げに尽力された福田さんという方がテーブルに来られて「この人たち元気だから賑やかだったでしょう…申し訳有りません」と恐縮して仰るので、れいの「あの こか よかたです」の話をした。 すると福田さんは驚いたように言われた。 「ええ?…本当ですか!! この人たち仲間内では賑やかですけど実はすごく人見知りで、特に言葉の通じにくい日本人に自分から声を掛けることなんて滅多に無いんですよ!!」 ・・・・・!! 「君が代」に関して様々な意見が有ることは当然周知。 そして、この「君が代」を忌み嫌う人にとっては、どんな気持ちで誰が歌おうと、その評価は変わらないのかもしれない。 ただ、歌というものはメロディーや歌詞が決まっていても、歌う人の思いによって、伝わり方が大きく変わることもまた事実。 ワールドカップでのリトアニアの方、第9回全世界大会でのロシアの役員の方、そして今回、アジア圏の方が、それぞれわざわざ向こうから積極的に「国歌が素晴らしかった」と声を掛けてくださったことは、歌歌いとして表現者として率直に嬉しかった。 窓の外は相変わらずの冷たい雨。 様々な宝物を得た私の全世界大会が終わった。 [11月3日追記] リムジンバスを待つホテルのロビーで何やら声を掛けられたので振り返ると「A song was wonderful. Good song! Good song!」と言うので「Oh! thank you! Where did you come from?」と訊くと「Greece. Do you no?」と訊き返されたので「Yah, of course.」と、思わず盛り上がってしまった(^。^;) 「第11回全世界空手道選手権大会」に置いて、超満員の東京体育館での国歌斉唱の模様は、こちらの動画をどうぞ。 https://www.youtube.com/watch?v=93TcFA28_Z0&feature=youtu.be -- 一言感想(200文字以内) -- |