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◆ ◆ ◆ 主張と調和(早口言葉みたい)♪◆ ◆ ◆ 2008/06/09 (Mon) 12:37 昔の僕は、とにかく自分を認めてもらう(いや認めさせる)ために全力で自己を主張するばっかりの生き方をしてきた。たとえば他のアーティストと共演するときも、どうやったら自分の優位性を観客や共演者達に見せつけられるか…とか、そんなことばかりを気にし考えていたように思う。 そして、一応自分の体を使ったパフォーマンスだけで生活させてもらえるようになって10年。 過去の自身の経験や、関わってきた多数のパフォーマー達を見る過程で確信したことは、他人の素晴らしい部分をしっかり見出せる柔軟な感性と、それを心底リスペクトすることのできる「謙虚な心」の大切さ。 どんなに素晴らしい実力を持つアーティストでも、「自分が一番じゃ!」っていうオーラをギラギラさせてる人は、どうにも足下が脆く見えたり心が貧相に見えたりするし、かく言う僕自身、おそらくそんなオーラをギラギラさせて周囲の悲しい溜息を誘ったことが多かったと思う。 逆に、周囲の風や気を細やかに察知し、自分をその一部に溶け込ませ、持てる限りの感性でその波動に共鳴させようとするとき、周りの全てが自分を後押しし力を貸してくれることを知るにつけ、歌うこと・表現することの幸せを、よりはっきりと心身で感じることができるようになってきた。 いや決して机上の美辞麗句をコピペしてるんじゃなく、上辺だけではない心からの感謝が何よりのパワー源になるということを知って心身共にずいぶん楽になったのを実感してる。 もう10数年前になるだろうか、株ダスキンの二代目社長故「駒井茂春(こまい しげはる)」氏にお会いしたとき、「あくまでも謙虚にな…謙虚が大切やで…」と言われた言葉の意味と重みが、ようやく解りかけてきた気がする。 今行っている「プロ活動10周年記念県内10ヶ所ツアー」は、改めてそんなことを再確認させてもらえる、ほんとにありがたく素晴らしい機会になってる。 ツアーも3ヶ所目となる昨日の会場は、いの町上八川(旧吾北村)の「上東(じょうとう)小学校」という、7年前から休校中の学校。 12時過ぎに現着し下車すると、薄曇りの校庭には、周囲の山々から緑の気をいっぱいに含んだ風が爽やかに流れていて、小さなグラウンドの真ん中で大きく手を叩くと、柔らかでゆっくりとした木霊が周りの山の深さを教えてくれた。 「うわ〜…きっもちいいな〜……」!! 思いっきり一つ深呼吸をして、早速リハーサルをしようとステージに上がると、ステージのすぐ後ろで、上八川(かみやかわ)川の清流が水音をたてている。 優しい風と清流、そしてゆっくりと帰ってくる木霊達に包まれて、最高の気分でリハを終えた。 昼食を取り暫くすると、控え室の窓からそよいでいた風が変わった。 少し湿気を帯びて冷たく強くなった風は、全盲の僕にも雲行きの怪しさをはっきりと教えてる。 開演30分前。 ステージの装飾からPAまで万全にセッティングされて余裕の静けさだったグラウンドに地元スタッフの皆さんが慌ただしく動く気配を感じ、控え室で雑談しながら寛いでいたテル達も外に飛び出していった。 あまりのことに誰も何も伝えにきてくれなかったけど、事態の成り行きは瞬時に理解できた。 そう、恐れていた雨が降り始めたのだ!! 「あと20分そこそこで野外のPAをバラし、改めて体育館に仕込むって・・・・・?」!! おそらく昔の僕だったら不安とイライラでもう大変な精神状態だったことは、当時からのスタッフなら想像に難くないだろう。 その「不安とイライラ」の内容はこうだ。 「…ったく〜…野外だというから俺の声を山々に響かせてやろうと思ったのに屋内に変更だって?? しかも20分でまともなセッティングなんてできるわけないのに、俺の声の良い部分を生かせなかったらどうするんだよ!!」!! …っとまあ、書くのも恥ずかしくなるような、しかし間違い無くこんな具合だったはず!! ところが、昨日辺りは全く違う。 スタッフの長崎さんの「俺がおるき大丈夫♪」っていう心強い一言のお陰もあったかもしれないけど(笑)、胸中に去来した思いはただ一つ。 「心配するなテル、とにかく音さえ出れば俺は大丈夫だから、パニックになったりせずにがんばれよ!」♪ ほんとに奇跡のようなことだけど、ほぼ定刻通り本番が開始。 地元の人達による一所懸命なスチールパンの演奏と雨音を聴きながら、力を合わせて何かを成すことの素晴らしさと、その一員として自分が加わってることの喜びを、改めてじんわりと噛み締めた。 そしていよいよステージへ。 優しい雨音とせせらぎ、そして会場に集まってくれた皆さんの笑い声や暖かい拍手に包まれて、ツアー3ヶ所目のステージも幸せのうちに終演を迎えた。 その後地元の皆さんが提案してくださった「茶話会」に参加できなかったのは残念だったけど、「今度は野外で」という目標にも近い期待を膨らませながら帰途に着いた。 主催してくださった「上東を愛する会」の皆さん、そして全面協力してくださった「いの街観光協会」の皆さん、そしてもちろんこのツアーを企画運営してくれてる「にじいろ佳倶楽部」の皆さん、本当にありがとうございます。 特に「にじいろ佳倶楽部」については、近隣ということもあって主に実働部隊として動いてくれてるメンバーは元より、会員として登録してくださってる方お一人お一人に心から感謝しています。 そしてなお多くの方に会員になっていただければ、更なる活動の輪が広がっていくので、あなたも是非この機会にご入会ください。 http://nijiiro-kei.com/" TARGET="_blank">「にじいろ佳倶楽部」のサイトはこちらです -- 一言感想(200文字以内) -- 【Ree】 「赤坂サカス」・・・早口言葉みたい!?(・0・) 2008/07/12 (Sat) 0:25
【松ぼっち】 成功させたい!と言う、みんなの熱い想いが「奇跡」を起こすことだってあるんだね♪歓びの奇跡は波のように連鎖して行くよ♪必ず(*^_^*) 2008/06/13 (Fri) 20:39
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