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◆ ◆ ◆ 梅雨空と暖かい涙◆ ◆ ◆ 2021/06/26 (Sat) 11:39 無風で超湿度の空気の中、どんよりと重たげな空から時折雨粒が落ちて、如何にも梅雨らしい土曜日の朝。しかし、ついさっきまで私の頬を止めどなく流れ落ちた約0.9%の食塩水は、同じ朝の同じ水滴でも梅雨のジメジメ感など皆無で、清々しく心を洗い流してくれた。 「娘が結婚することになってね!!」 盲学校の小学部時代から、同じ寮で育った同い年で全盲の友人T君から、そんな嬉しい知らせがあったのは約2年前。 彼の妻もまた視覚に障害があり、しかも夫妻共に身体が強くなかったため、一人娘が大人になるまでには相当な苦労が有っただろうことは、未だ独身の私でも想像に難くない。 そんな娘の結婚が、夫妻にとってどれほど嬉しい出来事だったか、これまた容易に想像できて、できる限り明るく「おめでとう!」と言ったつもりの声が、ぎこちなく潤んだのを今も覚えている。 本来なら昨年、挙式・披露宴を行い私も列席させてもらうはずだったのだが、COVID-19の影響でやむを得ず延期する旨の連絡があった。 そして今年、5月3日に両家親族と新郎新婦の極少数の友人だけで披露宴を開くことになり、私はT君の求めもあって音声メッセージとして祝辞と歌を送った。 披露宴の翌日、新郎新婦から電話が有り、参列された皆さんが大変驚き感動していたと嬉しそうに話してくれた。 そして昨日、その宴席を記録したDVDが、丁寧なお礼の手紙に同封されて届いたので、早速今朝、再生してみた。 私が送った音声メッセージも、まるで会場で語り唄ってるかのようにリアルに聞こえて、「お〜…なかなかいい感じやん!」などとつぶやきつつ余裕で観ていたのだが、新婦の挨拶に入ると状況は一変した。 「子どもの頃、両親が目が不自由だということで、からかわれたこともありました。 家に帰ってそれを話すと両親は『勉強になったね、自分が言われて嫌だったことは人にも絶対言わんようにしようね』って言いました。 その時はよく解らなかったけど、大人になって、その言葉の意味と重みが解り、改めて私の両親は凄い人だと思うようになりました。 お父さん、お母さん、今まで育ててくれて本当にありがとう。 来世でも絶対にお父さんとお母さんを見つけて二人の子どもとして生まれてくるから、ちゃんと覚えといてね。」 ・・・・・ 外は雨が少し強くなってきたらしい。 これを書きながら、また私の目から、いや心の深〜いところから暖かい涙が次から次へとあふれて流れ落ちた。 T君、ほんまに…ほんまによかったね…改めて心の底の底からおめでとう。 -- 一言感想(200文字以内) -- 【コリン星人】 久しぶり覗いた今日のつぶやきで、素敵な お話を伺えて、幸せの おすそ分けを頂いた気分です。おめでとうございます。皆様の 末永いお幸せをお祈りします。 2021/07/06 (Tue) 21:21
【猫のお母さん】 とても素敵なご両親からは。やはりとても素敵な娘さんが育つのですね♥️後半は私もついウルッとなりそうでした🥰本当におめでとう🎉✨😆✨🎊 2021/06/26 (Sat) 12:58
【南国のムゥ】 「勉強になったね！」と、ゆう親御さん…そんな親御さんの子供さんは、きっと素敵な大人になるんでしょうね❣️幸せになって下さい❣️ 2021/06/26 (Sat) 12:28
【柚子ばっぱ】 佳さんのご友人のお嬢さん、ご結婚おめでとうございます。ご両親を大切に思われていることが、何よりの親孝行だと思います。末永くお幸せに。 2021/06/26 (Sat) 12:08
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