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☆今日のつぶやき☆

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◆ ◆ ◆ 大和郡山でのハプニングは悲劇かそれとも…◆ ◆ ◆

2025/07/05 (Sat) 14:39

奈良市内の中学校には、もう30年以上も友だちづきあいさせてもらってる同世代の教諭が3人いる。
彼らは30数年前に高知で開催された主に小・中学校教師と研究者で構成する研究会の全国大会に参加し、そこで堀内佳のライブを観て「こいつを奈良に呼ぼう」という無謀なことを考えたらしい(笑)♪
何しろ、何処の馬の骨やら牛の骨やらも知れぬ知名度0の私を勤務校に呼ぶために、当時まだ30歳そこそこだった若手教師が、管理職を説得して予算を捻出して…というのが、並大抵のハードルじゃなかったということは想像に難くない。
それでも3人それぞれの勤務校でのライブがきっかけになり、以来30年余り、年に数校のペースで、中には生徒が入れ替わる3年に一度と決めて、奈良市内の中学校には有り難いことにずっと続けて呼んでもらっている。

そして今回呼んでもらったのは、同じ奈良県ながら初めてお邪魔する大和郡山市の「郡山中学校」で、全校生徒数800名という、奈良県では随一のマンモス校。
これまで奈良市の中学校で重ねてきたライブを観てくださった同校勤務の先生が強く推薦してくださったと言うことで、自ずと気合いが入る✊

そしてライブ会場は体育館ではなく、「やまと郡山城ホール大ホール」という日本の優良ホール100選にも選ばれているキャパ1000の素晴らしいホール♪
そこに今回仲介してくださった「タック」というイベント企画運営からアーティスト紹介まで行っている会社の藤井社長が、まあ早い話が、堀内佳のライブのためだけに仕込むにはとんでもなく贅沢なPAシステムを搬入設置してくださった😲
この藤井社長は、事前に堀内佳のライブを観るために、遠路遙々 滋賀県の守山市までわざわざ足を運んでくださるという、正に熱い思いを持って仕事をされる方。

当日は夏真っ盛りを思わせる強烈な日差しの中、10時30分に会場入り♪
さすがは日本の優良ホール100選に選ばれるだけのことはあって、楽屋もタバコ臭さやカビ臭さなどという類のものとは全く無縁の良空間で、しかもドアも防音性が高く、良い感じに機密が保たれている。

そして肝腎のホールは、リハーサルで一声出した瞬間に芸歴40年近い私の心身を武者震いさせるほどのクオリティーだった。
それから快適空間の楽屋に戻り、昼食を頂き、その後は本番に向けて、もう待ちきれないような高揚感でそわそわしながら過ごした。

本番開始は13時30分。
外は更に気温が上がり、所謂大気の状態が不安定になったのか、ホールの中まで微かに雷鳴が聞こえていたものの、客席を埋めた中学生たちのキラキラするような気を一心に浴びてテンションが爆上がり✌
普段なら1曲しか歌わない冒頭20分くらいのブロックで、なんと3曲も歌ってしまった(笑笑)♪

その頃になると私自身も生徒さん達も場の雰囲気に馴染んで少し落ち着いてきた。
すると外の雷鳴が少し気になるようになったので、「実は俺ね、嵐を呼ぶ男って呼ばれてるんだ!」なんて渋めの声色で軽口など言ってみようかと思いつつ、それは止めて、いよいよ「眼球摘出」から幼い頃の両親とのエピソードを語ろうと「さて!」と言って大きく息を吸った瞬間……

それまでマイクを通して自身の身体とホールが深く一体になっていた感じが急に切断され、広いステージ上でポツンと孤独になった感覚になった。
その瞬間、経験的にPAの電源が落ちたことを察知した。
そこでノーマイクで「あっ…落雷で停電したね!」って大声で言うと、生徒さん達も初めて状況が飲み込めたのか「え〜?!」って大きくザワついた😲

その後、生徒さん達を一旦ホワイエに移動させ、スタッフの皆さんで対応を検討した結果、停電時に会館内の灯りを確保するための非常電源の燃料が停電後30分くらいしか持たず、それまでに復旧しなければ、館内が正に真っ暗になるということで、そうなるとリスク管理も出来なくなるので、今回はやむを得ず中止と言うことに😔

停電と共に空調も切れ、暫くすると、あれほど快適だった楽屋周辺も少しずつ蒸し暑さが加わり、そのうち非常用電源も落ちて辺りは闇の世界に(俺には幸か不幸か全くわからんけど笑笑)

思えば30数年前に私を奈良に呼ぶために奔走してくれた3人の無謀な先生達が居て、
そこから続くライブを観た先生が転勤した郡山中学校で推薦してくれて、
それを受けてゴーサインを出してくれたT校長先生や担当のN先生が居て、
そのライブを盛り上げるために全力でサポートしてくれた藤井社長始め「タック」の皆さんが居て、
90分のライブを鑑賞するためにホールに集まった800人の中学生の皆さんが居て、
高知→大和郡山間を一人で運転してくれるお由美丼が居て、
そして、そんな多くの方々の思いに少しでもお応え出来るようにと準備万端で臨んだライブが、私が雷を呼んだせいで(いや決して呼んでないけど)、開始から30分で何も伝えられずに終わってしまったなんて😔

そんなこんなで、多少の無念とモヤモヤ感を抱えながら何気なくiPhoneでLINEやメールを確認すると以下のようなメッセージガ届いていた。
※以下お名前を伏せて内容を一部紹介します

Aさん(女子)
「けいさんの歌ものすごく私の心に響きました。感動しました。」

Bさん(男子)
「生で堀内さんの演奏を聴くことができ、心の奥にまで響く素晴らしい音楽に深く感動し、こうしてメッセージを書かせていただいている次第です。
 途中、落雷による停電や、大雨、洪水警報の発令などのトラブルにより公演が中止となってしまいとても残念でしたが、それでもそれまでに聴かせていただいた一曲一曲が忘れられないほど印象的で、心に刻まれました。
 またぜひ、改めて堀内さんの演奏を聴ける日を楽しみにしております。」

そして藤井社長の中学生のお嬢さんも「歌が良かった、また聴きたい」という感想を言ってくれたとのこと。
全てが報われた気がしてモヤモヤ感も綺麗に払われた(ちょっと単純やろか?)。

後で知ったことだけど、この日の奈良県内は午後から激しいゲリラ雷雨に見舞われ、奈良市内では道路の冠水などもあり、私がお邪魔した大和郡山市では落雷により広範囲で停電し、交通信号も消灯して多くの警察官が交通整理にかり出されたとか😲
再開催を予定してくださってる年末は、どうか穏やかな日になりますように🤲

-- 一言感想(200文字以内) --


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res :

【Kei】 > Hさんありがとうございます😊 また皆さんに会えるのを楽しみにしています✌
2025/07/05 (Sat) 18:50

【H】 この間はありがとうございました!歌も凄く良くて、話も上手でほんとに楽しかったです改めてありがとうございました!
2025/07/05 (Sat) 18:23



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