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◆ ◆ ◆ 10年中7年か!◆ ◆ ◆ 2015/06/07 (Sun) 5:56 高知医療センター開院10周年記念のパーティーで唄わせていただいたのは5月31日(日)。08年、亡母が人としての尊厳を最大限に保ったままターミナルをサポートしていただき、その約1ヶ月後から私自身が悪性リンパ腫で半年間お世話になり、更に昨年3月には破裂ギリギリの脳動脈瘤のクリッピング手術をしていただいた高知医療センター。 奇しくもそのオペの執刀医は、秒刻みの激務の中、母のターミナルをそれはそれは丁寧にサポートしてくださり、「お母様は大変よく頑張られました。 お助けできなくて本当に申し訳有りませんでした。」と誠意の籠もったお言葉を掛けてくださった脳外科部長のM医師だった。 悪性リンパ腫(ステージ4)では、腫瘍化している細胞の種類によっては1ヶ月持たないかもしれないと言われ、 その後の多剤併用療法の副作用に苦悩し、 昨年の開頭手術では術後のICUでの一夜がなかなかにしんどかったりと、無理矢理思い出せば大変なことも無かったわけではないけれど、 語弊を恐れずに書くなら、ほんとうに正直なところ同センターでの体験は概ね楽しい記憶の部類に属していて、月一で受診している今でも、センターに行くのが嬉しくさえある。 それは取りも直さず、同センターが単なる高度医療の提供に留まらず、関わった全てのスタッフが、人対人として誠意を持って向き合ってくださり、入院中も一定のQOLを保てるように、それはそれは細やかな配慮をしてくださったからに他ならない。 10周年イベント当日、亡母の位牌に手を合わせた時、「私の分もちゃんとお礼を言うちょってよ」という声が聞こえたような気がした。 しかしそこは何と言っても土佐の酒宴。 参加者の皆さんは自席を立って差しつ差されつの大盛り上がり♪ そんな中で、家族で大恩を賜ったセンターに対する感謝の思いを意識的にゆっくりと語り、あえて「実家」などのヘビーな歌も歌わせていただいた。 そしてステージの最後に唄った「心ゆくまで」では「今夜は心ゆくまで飲もう!」のリフレーンを皆さんが大声で何度も歌ってくださり、ステージを下りると病院長先生から「今回貴方にお願いして本当に良かった」との嬉しいお言葉をいただいた。 客席を通って退場する時、脳外科部長のM先生が声をかけてくださったので、「お陰様で脳味噌も元気に働いてくれています」と感謝の意をお伝えすると、「堀内さんの頭の中で僕が悪いことをしてなかったようで何よりです」と、相変わらずの柔らかく温かい笑い声と共に返してくださった。 その他、悪性リンパ腫で闘病中にお世話になった看護師長さんなど多くの方々に声をかけていただくに付け、病気も怪我も、魂の修行の場である人生の中で、人と人とが出会い影響し合い学び合うための大切な演出の一つなんだと改めて思った。 今後も高知県の中核医療施設として、ハード ソフト両面で益々充実していかれることを切に願いつつ会場を後にした。 -- 一言感想(200文字以内) -- 【Kei】 ちなみに本文中のM医師は同病院の副院長になられています(15年6月現在) 2015/06/20 (Sat) 6:52
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