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◆ ◆ ◆ 善意と落ち度(試練の日)◆ ◆ ◆ 2008/05/13 (Tue) 21:51 珍しく今日2回目の日記更新!!こういう場合、とにかく嬉しくて書きたくて更新するケースと、何かハプニングがあって、しかもそれが前の日記から連鎖的とも思えるような状況で起こって更新するケースと、まあだいたい二通りで、結局は大方の想像通り、今回は後者だ!! いつものようにレポーターがラジオカーで迎えに来てくれたのは12時30分。 いつものように少し遅れて駐車場に下り、いつものように「ギター持ちます」と言ってくれるレポーターに「いいよ自分で持ってくから」と答えて、彼女の右肩に左手を載せて、彼女のほぼ真後ろを歩いてラジオカーの側へ。 いつもと大きく違うのは、周囲の気配も人の足音さえもかき消してしまうほど大きな雨音が辺りを支配してる!! ラジオカーの前を横切り、助手席側のリアシートに乗り込もうと左折したとき、右手に持ったギターケースが何かにドンッとぶつかった。 咄嗟にもう1人のレポーターの体に当たったのかと思い「ごめん!」と言ったけど、格段の反応が無かったので、柱にでも当たったんだろうと思いなおし、介助してくれていたレポーターにギターケースを渡して車に乗り込んだ。 駐車場を出ると、フロントガラスを打つ雨で前が見えず運転が危険なほどの豪雨だった。 「佳さん、ほんとに前が全然見えないのでゆっくり行きますね」!! 僕は少し考えてから「どうせスポーツセンターに行ってもグラウンドは使えないんだし、もういっそ家から放送しよう……家まで引っ返そう!!」と決断しレポーターに指示した。 放送は、木の根ふれあいの森でのコンサートの報告と、グランドソフトボール四国大会の告知、そしてグラソフ高知県チームへのボランティアメンバーの募集をし、母の日にちなんで、スタジオにいるパーソナリティー「田村和郎」さんのお兄さんが作られた「キャッスル & ゲイツ」の「母からの便り」を歌って無事終了。 そしてレポーター達が機材の片付けをしてると、思いがけずドアホンのチャイムが鳴った。 「そちらに高知放送の関係者の方はいらっしゃいませんか??」 「おりますが何か??」 「ちょっと確認していただきたいことがあるんですが??」 「どのようなことでしょうか??」 「1時間くらい前のこと、高知放送の方お二人と右手にギターを持った男性の方が駐車場を歩かれていて、その方のギターが僕の車に当たって傷が付いたんですが……」 「わかりました…すぐに行きます」!! 3人で駐車場に下りてみると、確かにヘッドライト下のプラスチック部分に3cm程の擦り傷があり、深くはないものの、それは僕が触っても確認できるものだった。 「車の中に居たんですけどかなり大きな衝撃を感じて……」。 「申し訳有りません…とにかく車を修理してください……お手間を取らせてほんとにごめんなさい」!! なんでその時にすぐ声をかけてくれなかったんだろうという多少の疑問を持ちつつも、当然僕が完全に悪いわけで鄭重にお詫びした。 とりあえずこちらの携帯番号は控えてもらったものの相手の勤め先や連絡先も訊かずに彼を見送り、部屋に戻ろうとして鍵を持って出なかったことに気付く!! やはり少なからず動揺していたんだろう。 暫くマンションの玄関で誰か住人が通るのを待ったけど、こんなときに限って誰も通らない!! 仕方無く何軒かの部屋番号を押して漸く同階の人に開けてもらって入ることができた。 後で調べてみると、車の持ち主はこのマンションの管理会社の委託で設備の点検に来ていた業者だったとのこと。 そこで管理会社に確認してみると、駐車場所などを適切に指示しておらず、住人の駐車場に区切り線をはみ出して止めてあったらしいとのこと!! 道理でいつもなら広く空いている場所に車が在ったわけだ!! とりあえず管理会社に今後の注意喚起と、当事者間に入ってもらうことを依頼した。 今回のような場合、誰が悪いから誰が責任を取るべきなどと一概に断罪することは難しい。 いやほんとは難しくはないのだろうけど、障害者である僕が関わると、周囲の人の善意が絡んでるケースが多く、どうもその辺りで難しくなる!! たとえば今日の場合、車の持ち主は「堀内さんというより高知放送の人が二人も付いていてなぜ……」って言ったけど、実は以前はタクシーなどで高知放送まで行ってたのを、ギターなどを持って大変だろうということでラジオカーで迎えに来てくれるようになった経緯がある。 またこのマンションを企画・設計・施工・管理を行っている企業グループは、駐車場等の抽選の際、障害を持つ人は最優先で好きな区画を選べるような規則を作ってくれている。 そして何も知らずに置いた大切な宝物を傷つけられた彼の気持ちを思うとこれまた心が痛む!! そんなことをいろいろ思い巡らせてると、関わった人達の落ち度を指摘して嫌な思いをさせるより、一番の当事者である僕が謝罪して賠償する方が自分の気持ちとしては遥かに楽だ。 だけど先々のことを考えれば、注意を喚起できるのなら、本人のためにも客観的に「落ち度???…」を指摘することも大切なのかもしれないし……(・-・) とにかく、この4月に就職したばかりの新人レポーターも居て、自分がもう少し気をつけていれば彼女にも余計な不安を与えずに済んだのに……と、激しい後悔が残った。 あ〜あ…今日はなかなかにきっつい試練の日になったもんだ(/_;) 「今週は飲まない」っていう誓いは当然のごとく崩れ去った。 -- 一言感想(200文字以内) -- 【美春】 根底からは 理解できないかもしれないけど佳さんが今 どんな気持ちかは よく分かります いろんな思いに駆られているのですね… 身体と心 こういう時に程いたわってあげて下さいね 私のパワーでよければ ここから 送りますね 2008/05/14 (Wed) 7:57
【Ree】 佳さん、雨は上がりましたか? いつものように、今日は笑顔で過ごせますように♪ どんまい♪ (^^) 2008/05/14 (Wed) 7:00
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