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☆今日のつぶやき☆

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◆ ◆ ◆ 脱線注意!◆ ◆ ◆

2009/02/28 (Sat) 22:42

ようやく熱が下がった。
抗がん剤の作用で減少した白血球(中でも好中球だったかな?)の増加を促す「グラン」という薬剤の皮下注射を受けると、人によって骨髄の刺激に伴い全身の大きな骨の痛みと発熱が起こるらしく、どうやら僕はその選ばれた人の一人に入ってるらしい(回りくどっ!!)。
前回は歯肉炎が原因と思われる感染症で40℃を超える高熱に悩まされたけど、今回はグランの影響と思われる38.7℃程度をピークとする熱が三日間続いた。
そして例によって骨の芯が重く痛むような疼痛(とうつう)にも悩まされたけど、今回はおもしろいことを幾つか発見した。

まず、それまで臀部に受けていた皮下注射を今回上腕部に変更した結果、以前は主に骨盤部や大腿部に現れていた疼痛が、今回は胸部(主に上部胸椎)や、肩関節・肘関節を中心とする頸肩腕部に現れた。
施術部位の変更で、ほんとにもう明らかに疼痛部位が変わったのには驚いた。
そして更に興味深かったのが、薬剤の効果のピークを感じた時間。
この手の皮下注射の場合、効果を緩やかに持続させることを狙って、抜針後に揉まないことは知られている。
つまり、注射後の部位を揉んだり動かしたりすると、薬剤が早く拡散して急激に作用し、効果の持続時間も短くなるという考え方。
実際、入院中ほとんど動かない状態での臀部への注射では、発熱も37℃代の後半で緩やかに推移したし疼痛の増減も極めて緩やかだったのに対して、日常生活で動かすことが多い上腕部に変更した今回は、熱も高かったし疼痛のピークも急峻で強いものだった。
そしてそれが更にはっきりしたのが、三日続けた注射の最終日。
この日は午後からコンサートがあり、午前中に注射を受けてから会場の小学校へ。
コンサートを終えて帰宅し、夕方の5時を過ぎた頃から急激な発熱感と体幹上部から肩腕部にかけての激しい疼痛がやってきた。
それまでの二日間は発熱や疼痛のピークが深夜から未明にかけてだったのに比べると、この日のピークは明らかに早い!!
考えてみればそれもそのはずで、注射を受けた左上肢は、ギターを弾いてる間常に以下のような状態を持続していたことになる。

肩関節: 屈曲・外転・内旋
肘関節: 屈曲・内旋
手関節: 屈曲
手指: 強い対立運動でピックを握る

まあようするに、ピックを握って弦を弾く格好で常に腕を動かし続けてたわけで、皮膚の伸縮に伴って、注射液は極速やかに全身に拡散していったんだろうぜ(ぜ??)!!
それが証拠に、熱や疼痛の持続時間も短く、夜の10時を過ぎた頃にはずいぶん楽になっていて、三日間で唯一熟睡することができた。
U先生、このデータも貴重な症例の一つになりませんかねー(笑)。

そんなこんなで、27日(金曜日)の新堀小学校創立60周年記念事業としてのコンサートは、前日の注射による38℃前後の発熱と骨の痛みの中でのステージだったけど、またまた子供達の素直な感性とパワーの中で、とても素晴らしい時間を過ごさせてもらった。

この日の1曲目に選んだのは「夢きらきら」。
歌い終えて「みんな…星が見えた??」って振ってみると「見えたよ!」と大きな声で応えてくれた子供達の感性に、思わず涙ぐんでしまった!!
「2匹の犬」では、「生ゴミの臭いがした」という、大人は決して笑えない歌詞の部分で、低学年の子供達を中心に笑い声が起こったけど、それは仕方のないことだと思う。
あくまでもこれは僕の主観だけど、テレビのトーク番組やバラエティー番組を中心に、無理にでも笑い(受け?)の部分を前面に出した制作放映がされている。
幼い頃から親と一緒にそんな番組ばかり観ている現代の子供達は、言葉を聴いて頭の中で整理して適切なフィードバックをするということが苦手で、とりあえずおもしろそうな言葉が聞こえたら「笑っとけ」的な、言わば赤ん坊のような反応しかできない子が多くなっていて、その年齢が次第に高くなっている気がする。
…おっとっと……話がずれてきたぞ!!
この問題を語り出すと切りがないので本題に戻るけど、書きたかったのは「2匹の犬」を歌った後の子供達の反応!!
「泣きゆう!」「泣きやあせんわ!!」「泣きよったろう!」「泣いてないよ!!」・・・・・
前列に座っていた低学年の子供達のあちこちから、そんな囁き(ささやき)の会話が聞こえてきた。
こんな素晴らしい感性を持った子供達の将来が幸福であることを心から願わずにはいられなかった。
「僕が5年後に生きてる確率は半分半分かもしれないって言われてるけど、僕は必ず生きるよ…そしてまた必ず会おうね」。
エンディングでそう言って退場する僕を追いかけてきた高学年の児童が「佳さん、僕も必ず生きます」と言った。
サングラスの中で、眼球の無い目の中いっぱいに涙が貯まったから、こぼれないように少し上向き加減で歩いた。

U先生、腫瘍マーカーの数値の変化はどうであれ、子供達との約束を破るわけにはいかないので、僕は絶対に生きます。
またいろいろ相談に乗ってください。
それにしても、注射初日の水曜日に「腫瘍マーカーの変化が少し気になります」と言われた時よりも、翌日「ブログでかなり落ち込んでたみたいやね!」と優しい声で言われた時の方がマジびびりましたよ(笑)!!
思わず去年の9月からの日記を全部読み返しましたからね(爆笑)。
けど読んでくださってるのは嬉しい限りです。
…おっとっと……今度はU先生への個人メールみたいになっちゃいました!!
ってなことで、今回は脱線しっぱなしの日記で大変失礼しました。

-- 一言感想(200文字以内) --


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res :

【ジャスミンティー】 けいさんの以前にもまして素敵な歌声を聴く度に、よかったなぁと思っています。お忙しいと思いますが、休養はしっかりとってくださいね。まだなかなか寒いですから。そういう私も久しぶりに風邪をひいてしまいました。そして仕事も休んでしまいました。だけど、そんな時、久しぶりに海外の友人から嬉しいメールがきたりしてまた元気になれた感じがします。菜の花、モクレン、桃、水仙他にもたくさん咲きだしてきれいだよ
2009/03/10 (Tue) 6:34

【なな】 6年生をおくる会の時「絶対生きるきね」、と言った時私だったら、あきらめているかもと思いました。その時勇気をもらいました。来年もぜひお越しください。お待ちしています。
2009/03/06 (Fri) 16:38

【よしまさ】 けいさん、3月3日の6年生を送る会に来てくださってありがとうございました。けいさんの話は、いつもけいさんが、命の大切さがよく分かります。あと5年生きるのに、50%の可能性だと聞いたときは、残念だと思ったけど自分で、100%にすると言ってくれたのでぼくは、そうだ、まだ終わってないと思いました。これからも歌やギターを弾いてくださいね。また葉山小学校にぜひ来てください。
2009/03/06 (Fri) 16:35

【京介】 6年生を送る会に来てくださって本当にありがとうございました。けいさんは、100%生きると約束してくれましたね。ぼくは、うれしかったです。来年も絶対に送る会に来てくださいね。お待ちしています。ガンの治療もがんばってください。体も気をつけてください。ぼくは、けいさんに長生きしてほしいな。また来てください。またあいましょう。ぼくもがんばります。
2009/03/06 (Fri) 16:35

【みさと】 けいさん、私は今年はけいさんが六年生を送る会に、来てくれるかが心配でした。だから、けいさんが六年生を送る会にきてくれた時は、とってもうれしかったです。今年も、私のおばあちゃんが、六年生を送る会に来て、けいさんのコンサートを見に来ていました。五年後も、六年生を送る会に、必ず来てくださいね。待っています。   
2009/03/06 (Fri) 16:31

【かおる】 この前は、六年生を送る会にわざわざ来てくれてありがとうございました。私は、「かがやけ虹色丸」が大好きでお母さんも好きです。お母さんは、私のお兄ちゃんの卒業式の時にけいさんとあくしゅをしたことがあるそうです。この前の六年生をおくる会にも来ていて、CDを買って、帰る時には、聞いていました。私たちが卒業する来年もまた来て下さい。
2009/03/06 (Fri) 16:16

【ゆう】 僕は、一年生のときに、葉山中でのコンサートで初めて、けいさんの話を聞きました。そのときの僕は、一年生だったのにもかかわらず、けいさんの歌や話に聞きほれていました。そして、五年生になった今、けいさんの歌の意味の深さがわかり、たくさんの勇気と希望をあたえてもらいました。僕は、自分が好きじゃないと人を好きになれない。という言葉が、心にのこっています。らいねんもぼくたちのために歌を歌ってください。
2009/03/05 (Thu) 14:58

【しょうよう】 けいさん、火曜日とてもいい笑顔でコンサートをしてくださりありがとうございました。僕は、「自分を好きになってください。」というメッセージを聞き、次の日から自分のことが心から好きになりました。そして、生きる。という言葉が僕の心に「ぐっ。」ときました。けいさんが、必ず生きる。と言った言葉を僕は、心から信じています。これからもつらいことやいろいろあるかもしれませんけど、がんばってください。フャイト。
2009/03/05 (Thu) 14:56

【真】 ぼくは、けいさんの話をきいて、命の大切さが分かりました。来年も、葉山小学校に来て、けいさんの元気な声や歌を聞かせてください。
2009/03/05 (Thu) 14:55

【かいと】 3月3日は、ぼくたちのために、いろんな事を教えてくれてありがとうございました。たとえ大きな病気でも、決してあきらめず、可能性がたとえ低くても、最後まであきらめず、生きていくという、けいさんの生き方に、僕は感動しました。どんなにつらくても、毎日、毎日、幸せに行き続けようと、話しを聞き思いました。
2009/03/05 (Thu) 14:55

【しおり】 私は自分が大好きです。でも、けいさんがそのままの自分を、もっと大好きになってください。と話してくれたとき私は、うれしくなりました。だって自分が好きだと言うのに、もっと大好きな、自分でいてね!といわれ、私は、ほっとしました。ありがとうございます。
2009/03/05 (Thu) 14:50

【じゅんぺい】 ぼくは、しあわせになる方法を聞いて、確かにそうだなと思いました。自分を好きじゃなかったら、ほかの人も好きになれないと思いました。自分のことが好きだから、周りの人も好きになれそうです。来年も、葉山小に来て元気なお声を聞かせてください。
2009/03/05 (Thu) 14:41

【あい】 けいさん、火曜日の六年生を送る会にきてくださってありがとうございました。私は、けいさんの歌を聞いてとても感動しました。特に、「そのままの自分で」という曲が気に入りました。その曲をきいて私は自分を好きになりました。けいさん、来年も来てくださいね。
2009/03/05 (Thu) 14:40

【みずな】  けいさん、先日は具合が悪いのに、おこし下さって、ありがとうございます。私は、けいさんが5年後に生きている可能性は、50%という言葉を聞いて、とても悲しくなりました。でも、私の妹が、今1年生なので、5年後には、6年生です。だから、絶対に祝ってあげて下さい。今の1年生のためにも生きてください。
2009/03/05 (Thu) 14:34

【葉山の子】 6年生を送る会に来て下さり、ありがとうございました。命の大切さや自分を好きになることの素敵さなど、心にいっぱいの思いがあふれました。来年もぜひ来てください。
2009/03/05 (Thu) 13:39

【びわこのまるは】 やっぱ、ライブだね。鉛筆は自分の体を削って、芯をとがらせて出す。そして描かれる全ての物が、活き活きとする。痛々しいけど、感動して、立ち会っているような気になる。元気でいてねと祈らずにいられない。そして、僕もまた生き続けないといけないと思う。うん。じゃあ、また。
2009/03/05 (Thu) 0:07

【はる】 佳さん♪コンサートで歌った曲名入りのつぶやきが妙に新鮮で、佳さんと子供達の様子が目に浮かんで嬉しいよ。子供達も佳さんのように?途中ちょこっとよそ見して脱線することがあったとしても、ちゃんと佳さんの歌と思いのレールの上を、真っすぐな感性と眩しい笑顔で歩いているよ♪ 佳さん、前回のつぶやきの「このタイミング」は、ピンポイントのタイミングだったんだね…佳さんらしくて泣き笑いしちゃった。頑張れ!佳さん♪
2009/03/01 (Sun) 8:44

【みゆき】 今回も、子どもたちに感動と幸せを届けてきたんですね♪高熱と痛みの中、お疲れさまでした!
2009/02/28 (Sat) 23:41



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