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◆ ◆ ◆ 「なんとかなる」じゃなくて「なんとかしよう」◆ ◆ ◆ 2011/05/10 (Tue) 6:25 南国土佐といわれるここ高知でも、ほんの2週間前まで「霜注意報」なるものが発令されてたというのに、この一両日は朝の最低気温が20℃前後で、日中は25℃以上の「夏日」が続いている。そして今日辺りからは、もう早「梅雨のはしり」とも思えるような雨模様になりそう。 気象観察が大好きな少年として胸躍らせていた頃は、2月は台湾付近で発生し発達した低気圧の通過、3月は三寒四温と黄砂、4月は菜種梅雨(なたねづゆ)と花冷え、そして風薫る5月の明るい優しさが如何にも危ういものだと教えるような「メイストーム」の通過などなど、冬と初夏との間には、はっきりとした道しるべが沢山有った。 そしてそんな季節の道しるべに従って、先人達は自然からの恵みを受け、また身を守って生きてきた。 ところが、南は果てしなく広い太平洋に開け、北には2,000メートル級の山並みが控えるという豊な自然の中で、比較的はっきりとした四季がバランス良く訪れるという印象の強かった当地も、全世界的な温暖化の影響だろうか、繊細な季節の移ろいを感じにくくなってるように思えてしかたない。 それとも「アナログからデジタルへ」という強大な時流の中で、僕も含め、人の感性そのものが「1 or 0」という方向で画一化してきてるんだろうか。 極寒か猛暑か、豪雨か干魃(かんばつ)か、あるいは、それらの激しい現象が多発するか全く無くなって季節が平板化してしまうか!! 平板化といえば、気温は年中昼夜を問わず25度前後で、湿気た空気は淀んで動かず、終始どんよりとした曇り空に覆われてしまうという変な夢を見たことがある。 とにかく重っ苦しくて、海で離岸流に数時間流された実体験よりリアルな恐怖感を覚えた夢だった。 雨の匂い、雷の匂い、台風の匂い、海鳴り、山鳴り、草いきれ・・・・・。 虫の声、鳥の声、空の色、雲の色、月の色、星の光・・・・・。 あらゆる欲に目が眩み、粗暴の限りを尽くし甘えてきた人類に対しても、まだ必死に働きかけてくれる自然からの警鐘に耳を傾けて、おごらず、恐れを忘れずに暮らす術を考える最後のチャンスが来てるのかもしれない。 そもそも宇宙はおろか、地球上で起こる現象ですら、人類が「想定」し切ることなど不可能なのだから、自然現象に「対抗する」という思考のベクトルを、大きく変える最後のチャンスが来てるのかもしれない。 「人間は考える葦」って言ったのはパスカルだったか。 川や湖沼の水辺に生える葦は一見弱く、強い風や水の流れにしなって倒れて負けたかに見えても、風や流れが収まるとまた元通り起き上がる。 風や流れが強いからといって根や幹や枝葉をどんなに強大にしても、それ以上の風や流れが来るとあっけなく折れてしまうけど、自然に対し葦のように柔軟に謙虚に従って生きていけば、結果的に自分らしく強く生きられるはず。 しかも考えることのできる人間なのだから、自然の一部として謙虚に生きていけば、どんな自然の猛威も柔らかくやり過ごし、更に恵みに変えて暮らせるはず。 今回の震災を教訓にして、僕達一人一人が本気で考え実践することこそが、多くの犠牲者に報いる唯一の行動だと強く思う。 「なんとかなる」じゃなくて「なんとかしよう」(笑顔の花より)。 さて、今日は鳥取県の中央育英高校で、そして明日は大阪の東海大暁星(ぎょうせい)高校でのコンサート(場所は枚方市民会館)。 いろいろあったけど(秘密)、とにかくみんなに楽しんでもらえるように、元気と笑顔の元になれるようにがんばってこよう。 ところで、「笑顔の花」をホームページで公開しています。 mp3ファイルの操作ができる端末でアクセスすると聴いていただけます。 http://horiuchikei.com/" TARGET="_blank">トップページからどうぞ 少しでも元気になってくれるといいな♪ -- 一言感想(200文字以内) -- 【鳥取中央育英高校のとある生徒】 本日はご講演していただきありがとうございました!今日の講演、素晴らしかったです。僕は堀内さんに、この度お会いできて嬉しかったです。これからの人生、色んな事が待ち受けているでしょう…。いろんな壁にもぶつかると思います。堀内さんのように父や母も亡くなるでしょう。しかし、それでも少しは泣いてうつむいて…そしてまた立ち上がって、前を向いて歩いていくことができると、今日の講演を聴いて思いました。堀内さんに出... 2011/05/10 (Tue) 23:05
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